総務省10年情報通信月間
「2010年地上デジタル放送の受信実態検証と公開」

月間は平成22年6月15日で終了しましたが、継続して情報収集公開できればと思います。

さて移行が近づくにつれて、無駄かと思った情報収集も見えてくるものがあります。
受信側送信側また個々に解釈は随分違っている。
諸条件が違うからである。でも来年7月には一つにならなければ困ります。

こちらに総務省さんのサポートページ「デジサポ」があります。
2010年開局予定はこちらで公開されて居ます。(地デジ対応局も)
残り一年となった地デジの普及状況など検証して公開します。
 総務省さんも各地で精力的に説明会を展開されて、受信出来ない人達がないよう様々な手立てを
されておられます。
 われわれ民間人は住んでいる立地環境また金銭的にも地上デジタル放送を受信するに困難な条件
を克服するには限界があります。
 1年後にみなさんが受信出来ますように処問題があれば堀り起して解決に参考になればと考えて
おります。

■「地デジアンテナでないと写らない!!」って、VHFと言う長いアンテナ(ムカデに例えると
前にも横にも長い)これは写らないが。
UHFタイプ(ムカデの足の巾は20cmくらい)VHFだと60cmから80cmくらいと長いのです。
UHFの短いタイプだとアナログ時代の設置、そのままで写ってるお宅もたくさんある。
こう言うお話がよくある


今回の「2010年地上デジタル放送の受信実態検証と公開」をまとめた表を作ってみました。

個人での対応思考図(下記イメージ)

少数の協同、対応思考図(下記イメージ)

多数の協同、対応思考図(下記イメージ)

検証に関しましては、主に日常の実生活の中での関わりで機器(テレビその他の周辺機器)を
取り付けられる側、また受信者側のみなさんの生の声を聞いたり実際にすでに取りつけ済みの
方々の状況などを紹介して行きたいと思います。
 前年度の、09情報通信月間「地上デジタルの受信検証と公開」も比べて頂きながら参考
にして頂きたく思います。

▲【設置者側の声】 平成22年5月 今の所最後の数軒までがどうなるのかはなんとも言えんなー(T氏)
そりゃー金さえかければなー・・・1軒にですよ!!
・デジタルテレビ受信機で受信した場合強い局2局がある場合両方とも受信出来ない場合
があった。それは最初に意図的に方向をずらしておいてどちらかを受信機に選択させて
もう一度全ての局が入る方向へ戻してやるのだそうだ。
(自動選局が便利って言うのはその環境によりけりって言う事でしょうね。)
・このチャンネルが出ればこのチャンネルが見えなくなる。またこちらが出てこれが
出なくなった。(ほんとに難しくて頭痛いと言う)

▽【受信者側の声】 ・平成22年5月 正直なところどうなるんじゃろー
・とりあえず知識がない方も多いし、説明してもわからない人が多いのだから
まずはアナログが切れた時点で・・・大騒ぎになるのでは・・田舎ではかかりつけ
の業者さんが多いから・・もしかすると業者さんのせいになったりする可能性もあるので
よくよく事前に押しかけ周知か、切れる日は逃げるしかないな!!と言う話しもする。

上の写真はみそぎ地区から内子町中心を望んだ所、こう言う地形では100%は苦労する
昔から苦労してたわけです。近代化の波はなかなか届いては来ないのが現状。

▲【設置者側の声】Kさんのコメント
とにかくデジタル化については前に向かって行くしかないでしょう
▲【設置者側の声】旧内子地区のOさんの業者さんコメント
いやー今は切り替えで忙しい。この間も個人のアンテナ設置に行くと、見える場所
まで持って行くとなると中継支柱が必要、しかし話しの付かない畑なのでしかたなく
長く迂回をするようなはめにもなる。
正直、話しが出来る場所ばかりではないのが実情。

▲【設置者側の声】旧小田地区のUさんも業者さんコメント
内子でも特に山間部と呼ばれる所だ、協同受信システムが20前後あると言う
90%以上の対応は見えて来たと言う、しかし最後の最後はどう解決するのか
周辺地域での過疎地域でお年寄りの好きなチャンバラが見えなくなるのは
大変だ!!、数軒での対応には個人的には多額の投資がいる。協聴システム
でもないので補助もどうなるやら。

・旧五十崎町のTさん業者コメント
助成金の事業で条件など厳しくなってきたりするのでやりにくい場合がある
これは経済的な問題だけでなく、設置にもみなさん経験と施工の積み重ねの歴史
が出来てきて、無駄な投資も見えて来た事もあるようだと言う。
・しかしそれも、現在は良いか悪いかなんとも言えないと言う、ではどうすればいい
そこはあと1年のカウントダウンをして行くうちでの、動き方でしか見えてこんでしょうと
言う事だ。
みそぎ地区のような山間部では最後の数軒に四苦八苦しそうだと言う

・平成22年5月>内子町宿間地区対象のサテライト中継局もデジタル化が決まったとの事。当初
サテライト局は無くなるのではと言う懸念がありました。ホット一息なのですが、現在、内子町内
では大半の地域で6局なのだが、抜ける地区(場所)もあるようだ。(仕方ないですか)
・町内での相談会及び説明会が行われます。7月20日(火)〜7月23日(金)場所は内子町役場本庁
、内子分庁、内子町林業センター、です。
また戸別訪問のお申し込み受付もあります。
「総務省愛媛県テレビ受信者支援センター」「内子町役場総務課行政財政班」とありますので
早めに相談が良いでしょう。
 23年7月が近づくにしたがって込み合うおそれもありますでしょう。

<<引き続き調査をしてお知らせします>>





総務省09情報通信月間「地上デジタルの受信検証と公開」
平成12年6月15日で終了現在まとめており現在公開更新中です。

「アナログ放送」は平成23年(2011年)7月24日に終了し見えなくなります。

今回、上の期限で現在のテレビ放送(アナログと表示されている)が見えなくなります。
しかし、日常生活の中で個々の集まりで話しも出たり出なかったり、無関心であったり
状況が分からなかったり、もう一つひとつピンと来ないと言うのが現状のようです。

 しかもすでにデジタルを視聴されてる方または、されて無い方がある訳ですが、深い話しを
してもそこそこ知識のある人達でさえ正確には分からない方達が多い様です。
 そう言う事を感じ、今回は単発・局所ではありますが検証して見る事にしました。
【検証は「愛媛県喜多郡内子町」で行いました。】

 全ての場所と言うのはあまりにも幅広いので不可能に近い検証です。でも肝心な各家庭で
テレビ放送(デジタル放送)が見えるのか見えないのかを決定する条件や要素は、少ないのではと思い
整理検証をしてそれを公開(ホームページや紙面)をして見る事にしました。

 目標としまして、やはり我々や皆さん全ての人達がスムースにデジタルへと移行
出来ればと言う思いです。

事業担当:大森陸雄
地名や中継局名など誤りがあればご指摘下さい。メールはこちらへriku@ikazaki.ne.jp
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検証の公開概要
・この地域近辺のテレビ中継局など配置

・電波の届いている中継局(山頂部付近を除く)

・検証中
■測定器を使わない昔ながらの検証>今までのアナログ受信はこの設置での
方法で受信されている方も非常に多かった。
 実際に見たままを実用とするからで、いくら受信感度が良くても画質がいい
とはかぎらなかった。
■デジタル受信>では測定器を使った検証が「見えるか見えないか」の判断可能
になり状況検証をあまり必要としなくなった。

トラックの荷台に機材を積んで移動しながらの検証。
●第1現場のポイントは大洲中継と内子中継のどちらも受信可能な地点。

Aはノートパソコンにワンセグチューナーを付けてもう一台のデジタルテレビと
比較して検証している場面。
Bは自動で受信できなかった場合の対処メッセージ、アナログだとこれから見ながら
修正と言う事になるのだが、メッセージにしたがって順番に文字に従う操作解消を
して行く事になる最後に決定をして「見えたか見えなかったか」だけである。
Cはワンセグ受信をする為のノートパソコン。
Dはその設定画面である、とにかくなにをしても文字、文字、文字、文字、である。
直感的でなくとにかく頭で考えないと目的にたどり着く事は出来ない。
高齢者が操作するのはとても難解であると思われる。


●第2現場のポイント、この谷筋は内子中継が山をかぶり届かない地区なので
20戸くらいは大洲中継を受信している。

非常にひどいアナログ画像ではあるが番組としては見えるのである。デジタルに
すればまったく見えない画像音声無しとなる。


●第3現場この地区は大川中継が目の前で民放は無い、いままで民放は中国からの
放送を見ていた。デジタルになると遠くて受信できなくなるので集落から
小田川近くの所から100m以上線を引き込む事になる。大川中継はデジタル化されないとの事


設定画面など

アナログとデジタルと比較してみた。アナログでは画像も悪い。でもここしか無い!

何とか受信できる地点なので、ここに共同受信アンテナが設置されている。


●第4現場は内子中継局のほんとに真下である、しかし山かぶりすれすれの地区
ここは他の中継局は見込み無し。近辺にはこう言う地区が何箇所かある。


位置的に受信可能な所まで下がってみた。


●第5現場、ここは内子中継の山かぶりぎりぎりの所である、大洲中継はそこそこ強い


ここは内子中継受信を受信すると6局のうち1〜2局はモザイクになる時がある。
勿論ブールターは使わないでアンテナとテレビとの1機と1台直結の方法です。

■個人受信者宅でデジタル受信する為の条件
(1)デジタル受信からアナログ変換するアダプターを買う。
  平成21年6月現在ではどんどん製品価格が安くなりつつある。
 (出始め数万円もしたものが1万円を割ろうとしている。)
(2)デジタルテレビを買う。
(3)電波が弱くて写らなかった場合はアンテナ工事が必要。
 (アナログ時代は素人でも工事をしていたが、デジタルは設置調整が若干難しい)
■検証者達がよく分かっている地域でのアンテナ立地条件とは。
(地域の条件が良く分かっていて電波の性質を知っている)
(1) まずアンテナが見える事でしょう。山やビルなどの建物のかげになる所
ではかなり条件が悪い。
(特に都会に多かった、アンテナ巾が長い(1M弱)VHFと言う電波を使っていた地域では、
デジタル電波(UHF)になるのでより光に近くなり物陰に弱い)
※ 夜などアンテナに電気が点灯する中継局などは、夜に中継アンテナの電気の点灯
を見定めて位置を決定するのが確実。
※ 建物の陰などの解決は個々に難しい所も出てくると思われる。
(2)現在デジタル切り替えの試行錯誤中と言う現在なので、歴史とともに経験が出来て
はっきりした判断が出来るでしょう。

■提供者側の努力
(1)とにかくまだまだ分からない人達が多いので分かりやすく説明する。
(2)押しかけてでも説明しないと理解してもらえないような人も少なくない。
(3)デジタル化完了のお宅をモデルにいろいろな対応の仕方方法を実践で説明
するとよく分かる。

■受信者側の対応
(1) まず分かろうとする気持ちがないと駄目でしょう。
(2) 現在はテレビ・新聞・町の広報・あらゆる所で説明会など大変多くのデジタル化
への対応通知への努力がなされているので、とにかく「どうなのだろう?」と思った人は
積極的に出向いてみましょう。
(3) よく知っている人に納得するまで聞いてみる事。
(4) 一番確実なのは、すでにデジタル化にしているお宅へ行き拝見して条件など聞きましょう。

■地域の皆さんの声は?
内子町でもいろいろな所で説明会があり多くの人達が聞きに行かれましたのでその反応を聞きました。
(1) 説明は聞いたけど「さっぱりわからん?」「2年経ったら見えんようになるんじゃそう
だなー?」「わしの家の場合はどがいになるんじゃろ?」「2年経ったらどうにかなるぞよ」「見え
なんだら見えんなった時の事よ」等々と危機感は殆ど無し。
(町内の中高年の方々何人かに聞いて見た。)
(2) この間現在のテレビが故障したので一気に数台買った。
(3) 現在のテレビが壊れるまで待とう。
(4) アナログブラウン管テレビが安いのでアダプターを付けて当分それで見よう。
(いままでのアナログブラウン管テレビで高級なものをデジタル化して見ようと電気屋さんを探す人
もあります。)
(5) 自分の家の条件は写るのかどうかはまったく分からない?
(6) アンテナを付けに来てもらったんだけど、なんだかんだと次第に金額が増えてきた、でも
内容が分からないので私達には全然理解出来ません。しかし隣のお宅はなにもしないでテレビだけ
デジタルにして何台もデジタル化になったのにどうしてうちはならないの?
(7) 電気屋さんや取り付ける専門家の方にも聞いて見た。
  ・デジタルはUHFと言う電波を使うが、いままでの古いアンテナでもデジタル対応のアンテナでも
試してみたがさほど変わらない。(Tさん)
・ アナログ電波は強く来ているが混信の為か、写らない自動でスキャンして拾うのでやりよう
が分からない。(Uさん)
・ どうも混信しているようなので除外する中継局側を拾わないようにスキャンさせて自動セット
出来てから目的の方向に固定した。(Kさん)
・ 現在、助成金などでの共聴システムなどの対応なども手がけているが、助成金の該当宅になる
かどうか分からないお宅もあり、とりあえずどうか分からないが申請だけしておこう。(大変多い)
・ 1件だけの所は困るねー。
・ デジタル化にならない中継局を受けていた地区はどうなるのかなー。
・ 電波の強度などは調べるけど実際アンテナ線を長く引くとなると費用はどうなるのかなー。
(8)内子町大瀬の谷間にあるお宅(Tさん)の話しによればいままで反射なのか?どの電波を拾って
良いのか?混信だらけで非常に画質が悪かったが、デジタルにしてから自動(スキャン)で拾って
かってにセット(決めて)してくれるから楽になった。(勿論、写れば100%である)
(9)内子町平岡地区にある自治会館では内子中継の山の直ぐ下にある、業者さんに設置して頂いて
いるがたびたびモザイクになるチャンネルもある。(近くても難がある、アナログだと画像悪くても
番組としては差し支えなく楽しめる。なんとも言えない所である。)


・高齢者のTさんは>「我々の時代は始めてテレビが来た時はお金も結構出してきたし、いま年寄りは
一日でもテレビが無いと寂しいのだから心配せんでもええ」と言っておられる。しかしテレビが無か
った時代と現在写っていて見えなくなるのとは大違いではないのかと心配。

■結果(何処で見える?・何処で見えない?)
(1) 意外にアナログ時代と違って中継局を選んでって言う感覚が薄れているので、アンテナを立
てた位置で見えればOK見えなければ駄目。
(2) まさしく結果もデジタル化
(3) 確実に工事をするとなると、順次取り付けて行かれて経験実績で判断の確実な電気屋さんとなる。
(4) それでは検証の意味が無いので経験者に聞くと今まで多数の電波で混信して波々になったりして
いたけど、本命の電波は拾い易くなったようだ。
(5) 問題は、現在アナログではかなり画質が悪い所がある。デジタル化になると写らなくなってしまう。
   しかし、映画など他の番組でも見ている時には画質などほとんど気にしない、結果的に面白かった
ものは面白いわけで、後日聞かれても面白かったよ、画質は?そんなものは・・・気にならなかったと言
う事が多いのも事実。(デジタル切り替え時に100%対応出来ていれば問題なし)


検証期間:平成21年6月15日まで
検証に使用する機器:(後日写真など)
検証をした環境:該当となる中継無線局(近隣の各中継局対象)


【内子中継局】NHK・NHK教育・南海放送・テレビ愛媛・あいテレビ・テレビ朝日
(愛媛県喜多郡内子町)(後日写真など)

内子中継局(各局)を(旧)五十崎町、柿原地区から撮影(中継局から南側の位置)


内子中継局(各局)を(旧)内子町内から小田方向に望みんで写したもの。


内子中継局(各局)を上の写真方向の裏側(城廻り地区)から写したもの。

【小田中継局】

小田中継局(各局)を(旧)小田町から内子方向を望む

【中山中継局】

中山中継局(各局)を(旧)内子町から中山方向を望む

【大洲中継局】

大洲中継局(各局)を 大洲市内(内子側)から高山方向を望む


大洲中継局と内子中継局の中間地点 大洲市新谷町から内子方向を望む
(旧)五十崎町ではこの谷間から通る大洲中継局の電波を受けている家庭も多い。

【大川中継局】

大川中継局(NHKサテライト)を(旧)五十崎町宿間から野村方向を望む
ここはデジタル化されない様子。

【野村中継局】

内子には殆ど影響は無いと思われる。高い所では例外もあるので一応チェック

 


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